文系女子がどすこいするブログ

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【Amazon Prime Video】昨日RAW少女の目覚めレビュー ジュスティーヌのその後を考察

 

最近Amazon Prime Videoで見た映画について考察していきます。考察部分はネタバレしているので、まだ見ていない人はバックお願いします。

16歳のべジタリアン、ジュスティーヌは、両親と姉と同じ獣医科大学に入学する。初めて親元を離れて、見知らぬ新しい環境である大学の寮で暮らし、生活する不安に駆られる彼女。両親に車で寮まで送ってもらうが、寮にいるはずの姉アレックスに電話をかけるもつながらない。途方に暮れつつも、仕方なく一人で寮に向かいルームメイトと対面するが、女性との相部屋を希望したはずなのに、そこにいたのはアドリアンという男性。「俺はゲイだから」と言われてもなんの慰めにもならない。さらに追い討ちをかけるように、『フルメタル・ジャケット』も真っ青の上級生による新入生歓迎のハードコアな儀式としごきが突然始まり、地獄の日々が幕開け。ようやく姉と出会えて安堵するが、狂乱かつ過酷な日々が続く。

 *1 

ベジタリアンの少女、ジュスティーヌは獣医学部のある寮制の大学に入学して上級生から しごきを受けます。そんな中、うさぎの臓物を食べた後から体がうずうずと異変が起きてしまうところから物語が動き出していきます。

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*2
この映画は、無機質で洗練された映像がとても素敵なのですが、グロシーンが少々きついので心して鑑賞したほうがいいです。

 

フランス、ベルギー映画

正確にいえばフランスとベルギーの映画になるんですけれど、パリっぽい華やかで洗練されたフランス像と、アナーキーで突拍子もなく、常識破りなフランスの学生の描写には背筋がゾクゾクとする思いでした。監督はジュリア・デュクルノーで、やはりパリっ子です。宣材写真を見てみるとライダースジャケットを着て黒いマニキュアを塗った手でタバコを咥えている女性でした。強そうな監督です。

 

これ以降は伏線について確認、この映画で言いたかったことを解釈する話をしていきます。ネタバレがあるので注意してください。

 

 

不思議な家族

最初はジュスティーヌの異変にフォーカスされていましたが、徐々に視線は姉をも巻き込み、最後には母も同じ性質をもつと判明します。

 

ジュスティーヌに異変がおきた時に医務室で塗ってもらっていた薬が姉の部屋にもあったり、妹が姉の指を食べたはずなのに深刻な家族会議もないままになっていたのが違和感でしたがそれで納得が行きました。 

  

設定雑じゃない?ポイント

カニバリズムな性質をもつ家庭で、それをなるべく気づかせないようにしてきた(ベジタリアン)家庭のはずなのに、肉の存在が近く、先輩からの伝統的なしごきがある、寮性の獣医学部に入れてしまうのは納得できません。

 

親にできることはここまででこれからは自分で欲と付き合っていけというスタンスなのですかね。

 

男性の立場が弱い

青と緑のペンキのシーンでも先輩の無茶ぶりに流されてヴァージン卒業かと思えば、ジュスティーヌが肉欲に任せて相手の唇を噛んでしまい男は逃げ出してしまっています。 

 

姉のアレックスが道路に飛び出したせいでドライバーが事故死してしまったシーンも男性が犠牲になっています。

 

ジュスティーヌの母もカニバリズム欲求があり、旦那でその欲求を昇華させているという面がラストに明かされました。

 

この映画では男性が常に弱いのです。女性視点からの物語ですね。

 

 

自分といかに付き合っていくか

フランス映画って最後まで見て何が言いたかったん?となる作品が多いと思います。かなり見るひとの裁量が大きいというか。大学入学くらいの年は、自我が目覚める時期であり、それとどう付き合っていくかという課題は規模に差はあれど誰にもあります。食肉欲という拡大化された自我の形成をを描いているというのが私の最終見解です。

 

ジュスティーヌとアレックスは親からの自立、上級生からの刺激が重なることによって自分の知られざる欲求が開花してしまいます。姉はその動物的に欲望と付き合っているようです。

 

例えば、道路に飛び出して事故を作り出す、ジュスティーヌのルームメイトを殺めてしまうなど。立ちションを妹に教えるシーンも、動物的な姉の描写なのかなと解釈しました。

 

そして、それを妹にレクチャーしてあげようとしている姿も描かれます。狩を教えるライオンの親子みたいですよね。首尾一貫して動物的な感じがします。そんな姉もついに捕まってしまうところで物語は終わります。ジュスティーヌはどうなったのでしょうか。

 

それぞれの欲望との向き合い方

姉アレックスは欲望に忠実に生きています。これは動物と一緒という話が映画内でも少しでていました。次に母は旦那にだけ欲望をぶつけて普段は何もないように生活しています。これは防衛機制でいう代償に似た方法かなと思います。代償とは欲求が満たされない時、似通った別のもので満足しようとすることです。

 

ジュスティーヌはその後どうなるのか

では、ジュスティーヌはどうするのでしょうか。それ以降は描かれていないのですが想像してみます。彼女は神童と言われていたこともあるので学業や獣医としての仕事に専念し、成功を収めるように欲望のベクトルをそらしていけるのではないかなと思います。防衛機制でいう昇華です。

 

こちらはあくまでも希望的観測ですが、私的には、姉の姿を見ると人間の理性に対して自身が持てなくなり、不安になってしまうのでジュスティーヌにはなんとか他のことに気をそらしてもらいたい気持ちでいっぱいです。

 

バッドエンドの方では、合理化してしまうということも考えられます。母も姉も自分もその欲求があるのは仕方がない、人間も動物の肉を食べているということで、死体などの肉を食べて生きていくことも考えられます。幸い、医療系に近い立場にいるので意外と入手は可能だったりしそうです。これはバッドエンド的ですね。

 

まとめ

とにかく直球で肉欲がぶつかり合う映画でした。グロシーンに耐性がないのであまり人にはおすすめできないですが、ひっそりと一人でみてみるのはありだと思います。

 

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